健康・薬

【実体験】コロナ禍に右乳房全切除で1週間入院した話

実はこの2021年のゴールデンウイーク真っ只中に、私は右胸の全切除術を受けていました。

 

このコロナ禍での入院は、2年前の出産したときとの入院とも違う、

通常の入院とはまた違うものだったと思います。

 

コロナ禍での入院はどういった感じだったのか、

乳房全切除術を受けたがどういった感じなのか

詳しく解説していきたいと思います。

 

 

コロナ禍での入院までの流れ

                     Photo by National Cancer Institute on Unsplash

4月初旬に、乳腺外科クリニックからがん専門病院に紹介されてから、手術したのが、4月末でした。

 

正直、このコロナ禍の中で、流れ的には最速だったのかなと思います。

入院する1-2週間前に、MRIとCTを受け、結果を聞き、入院予定を立てると言った流れでした。

 

MRIの結果は、

・左胸には腫瘍はないだろうということ

CTの結果は、

・肺には経過観察の小さな結節は見えるが、問題はないだろうということ(念のため、半年後に受診する)

以上のことが分かりました。

 

そして、入院するタイミングはまさにコロナ禍!!

 

そして、コロナ禍で入院するためには、

・入院1週間前から体温・体調の記録をつけること

・1週間前にコロナの唾液PCR検査を受けること

が必須でした。

 

 

 

そして、おまけの話ですが、

今回がん専門病院にかかることになり、40歳以下で乳がんになったために遺伝子検査を保険適応内で受けれるということで、入院前に遺伝子検査を受けることになりました。(結果が出るまで、3週間かかりました)

いわゆる、あのハリウッドのアンジェリーナ・ジョリーが受けたという有名な遺伝子検査です。

詳しい結果に関しては、また別の記事で紹介したいと思います。

 

乳がんの遺伝子検査とはどういったもの?

→乳がんの遺伝子検査というのは、HBOC(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)を調べるものです。

関わっている生殖細胞系列の遺伝子:BRCA1/BRCA2遺伝子に変異があれば、HBOCだと診断されます。

もし、その遺伝子に変異があった場合は、1/2の確率でこどもに引き継がれていくと言われています。

→参考図書:HBOC診断のたmのBRCA1/2遺伝子検査説明書(Ver.12020/6初版)

 

 

 

 

乳房全切除で入院前に準備したこと

入院は乳房全切除の場合、個人差はあるみたいですが、大体7-10日間を想定しなければなりませんでした。

 

これは、入院中は相当暇だと考えた私は、

ここぞとばかり暇つぶしを考えないといけないww

PCやら、羊毛フェルトのキットやら、ネット動画サービスの気になる映画のダウンロードの準備など暇つぶしをかなり準備していましたww

そのためにも、Bluetoothのイヤホン(2個)、充電器などは完璧な装備をしていました。

電池切れすると、かなりつらい思いをしないといけないので、Bluetoothのイヤホン2個は絶対ですね。

(特に術後は、起き上がれない上にベッドに固定だったので、ここは大事でした)

 

 

そして、乳房切除後は下着も考え直さないといけないと考えました。

術後、スムーズに着替えれることも検討しなくてはいけません。

とりあえず、

貧乳な私が術後のブラジャーとして検討したものは

前あきのもの(術後手が回らないので)

パッドが入っているもの

ワイヤーがなく、スポーツブラのようなもの

私が検討したものは、


 

 

こちらのブラジャーは肌当たりがいいので、つけていても不快感はありません。

ただ、下着なので、ネットに入れるか、手洗いなどの方が型崩れしなくてよいです。

 

術後もドレーンつけたままでも問題なく着用できるので、便利でした。

 

看護師さんにも、

看護師さん
看護師さん
きちんと準備されていますね。色々調べられたのですか??ばっちりですよー!!

とお褒めの言葉をいただいたくらいですww

 

私は、4着くらい準備していきました。

Amazonプライムでまとめて、替えのパンツと靴下もまとめて注文しました。

 

最悪、下着の替えが間に合わなくなったら、病院で洗濯乾燥機にかけようと考えてそれくらいの数を準備していきました。

値段的にも、そこまで高くないので個人的には満足でした。

 

 

 

 

いざ!コロナ禍の中、入院へ

病気としての入院は、自身では初めてのことだったので、正直かなり緊張していました。

そして、コロナ禍での入院までの付き添いですが、

私自身は、夫に病院の入り口まで送ってもらっただけで、

入院の受付も、荷物も運ぶのもすべて自分でやりました。

 

のん
のん
たくましすぎでしょ…ww

 

実際のところは、付き添いできたとしても、病棟の階のエレベーターを降りたところまでしかついてきもらうことができず、ついてきてもらっても仕方ないと考えたからです。

 

コロナ禍での病室は、どんな感じで管理されているの??

病室はコロナの影響もあって、5人部屋でしたが、完全にカーテン締め切りで、同室の人ともコミュニケーションをとることもありませんでした。

 

正直、病気が病気だったもので、変なコミュニケーションを取らないでいいことはありがたかったかもしれませんが…

 

自分のことで、精一杯だったので…

 

私は、入院中ずっと3人並びの真ん中で、そりゃあもう気をつかう感じでしたが…( ノД`)シクシク…

 

入院前日の流れ

入院当日は、センチネルリンパ生検の前準備をする感じでした。

 

センチネルリンパ節生検とは…

センチネルリンパ節とは,乳房内から乳がん細胞が最初にたどりつくリンパ節のことで、

このセンチネルリンパ節を発見,摘出し,さらにがん細胞があるかどうか(転移の有無)を顕微鏡で調べる一連の検査のこと。

通常,センチネルリンパ節生検は乳房の手術の際に行います

参考→患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版

 

 

入院時の術前準備とは、術前に腫瘍周辺に、放射性同位元素もしくは色素を腫瘍のまわりに注射することで、センチネルリンパ節を特定できるようにすることでした。

やっぱり、胸に注射するのは…痛かったですね(;^_^A

慣れてないので…

 

そして、ついに右乳房全切除手術当日…

当日の朝6時から、水も食事もストップ!!

朝10時からの手術でした。

手術室までは、看護師さんとともに自分で歩いていくといった感じでした。

 

看護師さんには、

看護師さん
看護師さん
緊張しませんか?手術も家族付き添いできないので、不安ではないですか?」

 

 

 

と聞かれましたが、

 

私は、

のん
のん
まあ、生きるか死ぬかの緊急手術というわけではないので、別についてこられてもなあと思っているので、別に付き添いはいいかなと

と言いました。

 

 

素直に、手術室前で待たれてもなあ…というのが正直なところでした。

 

 

看護師さんもそんな私の様子にビックリした様子で、

看護師さん
看護師さん
男前ですね~

と一言ww

 

 

いや、本当に私は男前かもしれないww

 

 

 

いよいよ、手術室前にて待たされました。

初めての体験なので、若干緊張…

そして、名前を呼ばれ、本人確認…

 

 

あたたかい手術台(マットのある手術用のベッド)に横たわって、

そのまま麻酔医から麻酔の説明を受け、

不織布のマスクをしたまま麻酔用のマスクをかけられました…

これも、コロナ禍ならでは…ww

 

 

 

そこからは目覚めるまで、一切の記憶がなく…

目覚めて運ばれる時に、

 

看護師さん
看護師さん
センチネルリンパ節生検ですが、リンパ節転移はありませんでしたので、郭清はしてません。無事全切除終わりましたよ。傷口もきれいですよ。よかったですね。

と看護師さんが声をかけてくれたのはほんのり覚えていて、

 

 

気が付くと、自分の病室に戻っていて、

酸素マスクと、点滴、導尿カテーテル、胸の周りをバンドで固定されており、傷口からは排液ドレーンが出ていてボトルがまでながっている状態でした。

 

 

そしてそこからほぼ丸1日食事も水分も全く取らせてもらえない状況でした。

これが、またツライ…

 

正直、手術よりも手術直後の24時間がつらかったです…

ほとんど寝返りを打たせてもらえないので、背中や腰が痛くて仕方なかったです。

 

手術後、次の日…

Photo by Hiroshi Tsubono on Unsplash

Photo by Hiroshi Tsubono on Unsplash

ようやく、点滴、導尿カテーテル、胸のバンドは取ってもらうことができ、

気になるのは傷口から排液ドレーンのボトルをつないだまま一緒に行動することくらいで、大体行動できるようになりました。

 

当日で、排液が90mlくらいで、次の日からは一気に20mlに減といった具合で、

胸もないおかげで、廃液も少なくあっという間に退院の流れに…ww

 

通常排液が50ml以下になれば、退院できる目安らしく、

私自身は術後1-2日後には、もう退院できる目安まで排液が減少ww

 

 

元々1週間以上は覚悟してくださいと言われていたものの、

まさかの最短レベルの6日で退院が決定!!

 

これはホントに短く退院でよかったです!!

これ以上の入院は気がおかしくなりそうでした。

 

 

 

コロナ禍での入院の辛さ

コロナの影響もあって、売店でも売店の店員にコロナ陽性が出たようで、私が入院している間は売店が開くことはありませんでした。

どんな状況なんだ…と思いつつも…

なので、入院していても、お菓子を買ったり色んな飲み物を飲んだりなど、楽しむこともできませんでしたww

のん
のん
ご飯は病院食のみという…つらすぎ…

 

 

 

さいごに コロナ禍で入院して思ったこと

正直な話、コロナ禍での入院はイレギュラーなことが多く、

入院前にもコロナにかからないか神経質になりました。

 

また入院中にも、コロナの感染をできる限り最小限にするように、病院側もかなり神経質になっているといった感じでした。

 

病室内でも基本マスクで過ごさないといけませんでしたし、

シャワーするのも、直前までマスクつけておかないといけないというなかなかない体験ができました。

 

 

入院中、誰ともコミュニケーションが取れないというのは、しんどいものはありましたが、

自身の病気も病気だったので、同室の人への変な気遣いもしなくて済んだのはありがたかったです。

 

 

ただ、売店が閉まっていたのは個人的につらかったww

それくらいですね。

 

コロナ禍で入院する予定の方、不安を抱えておられる方も多いかと思います。

正直入院前はかなり気をつかいますが、

意外と入院すると、コロナ禍のおかげで、プライバシーがかなり守られているような気がして、気楽でしたよ!!

 

 

コロナ禍での入院はつらいですが、前向きにとらえていきましょう!!

 

 

 

私の体験が、少しでも誰かにとって参考になればと願います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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